自分たちは、それぞれ自分の意志に基づいて合意に達したのだし、この愛は不変であるし、今後ともだれの世話にもなるつもりはないとすれば、仲人さんなどは不要ではないか。
恋愛結婚をする場合、こんなふうに考える人もあるようですが、たいていは、いざそれからという段になると、媒酌人のない結婚は、たんに事実を成立させたというだけで、社会的には完全な婚姻とは認められない、とする考えが、大勢をしめているのも否定できないようです。
たしかに結婚は、親がきめ、家と家との取引であったころは、恋愛結婚は非合法でしたから、いたずらに当人たちの意志だけが強調され、媒酌人は無視される傾向があったのは事実です。
いまは、恋愛結婚はもっとも理想的な形式と目されているのですから、皆から祝福されるためにも、仲人さん、媒酌人の存在が、かえって重んじられることでしょう。
大橋直久(マナー講師)
恋愛結婚をする場合、こんなふうに考える人もあるようですが、たいていは、いざそれからという段になると、媒酌人のない結婚は、たんに事実を成立させたというだけで、社会的には完全な婚姻とは認められない、とする考えが、大勢をしめているのも否定できないようです。
たしかに結婚は、親がきめ、家と家との取引であったころは、恋愛結婚は非合法でしたから、いたずらに当人たちの意志だけが強調され、媒酌人は無視される傾向があったのは事実です。
いまは、恋愛結婚はもっとも理想的な形式と目されているのですから、皆から祝福されるためにも、仲人さん、媒酌人の存在が、かえって重んじられることでしょう。
大橋直久(マナー講師)