介護保険制度では、高齢者本人や40歳以上の国民からも保険料を負担してもらい、本人の状態(要介護度)に応じて、市区町村がサービスを提供することとしている。
この方式の導入によって、サービスにかかる費用とサービスの提供を将来にわたって安定的に確保することをねらいとしている。
第2のねらいとして、福祉や保健、医療などのサービスを、たくさんの選択肢のなかから利用者が選択でき、総合的に受けられるしくみを創設することがあげられる。
これまでどちらかと言えば、サービスを提供する側の視点に立って制度がつくられてきたが、介護保険制度は、高齢者本人が自らサービスの内容を選択し、それを組み立てて計画的に利用するなど利用者側に立った制度としてつくられている。
大橋直久(マナー講師)