2016年10月アーカイブ

紹介は、紹介者によって行なわれるのがふつうで、とくに女性に対して、男性が正式の紹介を受けずに話しかけては失礼です。

しかし、大がかりなパーティ、ダンス、レセプションなどで、おおぜいが一堂に会したときは、主人側が全員をもれなく紹介することはとうてい不可能です。

そんなときは、紹介を受けなくても進んで自己紹介をして、会話を交えてさしつかえありません。

むしろ積極的に語り合ってパーティを盛りあげるのが、招かれた客のつとめです。

よく立食式のパーティなどで、親しい者同士が一隅にかたまって談笑し、知り合いのない人がポツンと一人ぽっちで手持ち無沙汰にしている光景を見ますが、これは日本人のわるい習慣です。

大橋直久(マナー講師)
紹介されたら、相手の名を正しく覚え、会話のなかで相手の名を呼びかけるように心がけると、親しみがあって好感を持たれます。

その点外国人は、紹介された人の名をじつによく覚え、感心させられます。

私がその疑問をお友だちのアメリカの婦人にたずねましたら、「努力です」という返事に赤面したことがあります。

紹介のときの人の名まえは、十分注意して、一度で正確に覚えるように努力することが、紹介の作法上大切です。

名まえの二度聞きは失礼ですから、不正確なときは、あとで第三者に確かめます。

しかし珍しい名まえの場合は「どういう字を書くのですか」と聞いてもよろしいでしょう。

外国人の場合も「どのようなスペルですか」と聞くのはさしつかえありません。

大橋直久(マナー講師)

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