ヘソの緒は、胎児のヘソと胎盤をつないでいたもので、内部には動脈や静脈が通じていて、胎盤を介して母体の血液から酸素や栄養物を胎児におくり、また、胎児の体内の不要物や炭酸ガスを母体血液にうつします。
まさに赤ん坊にとっては、命綱だったといってよく、胎児の娩出後に切られるのです。
したがって"ヘソの緒切ってから"というセリフは、生まれでてからこのかた、ということになるのであって、残ったヘソの緒は、やがて脱落します。
このような性質のものですから、その脱落したヘソの緒が、たいせつにされ、時には一種の護符と考えられたりするのも当然です。
紙につつんで水引をかけ、姓名、出生年月日、父母の名をかき、子どもが大きくなるまで神棚や仏壇、タンスのなかなどに、保存しておくのは昔からのしきたりで、戦場にいくとき身につけさせたり、嫁入りにもたせたりもしたといいます。
大橋直久(マナー講師)
まさに赤ん坊にとっては、命綱だったといってよく、胎児の娩出後に切られるのです。
したがって"ヘソの緒切ってから"というセリフは、生まれでてからこのかた、ということになるのであって、残ったヘソの緒は、やがて脱落します。
このような性質のものですから、その脱落したヘソの緒が、たいせつにされ、時には一種の護符と考えられたりするのも当然です。
紙につつんで水引をかけ、姓名、出生年月日、父母の名をかき、子どもが大きくなるまで神棚や仏壇、タンスのなかなどに、保存しておくのは昔からのしきたりで、戦場にいくとき身につけさせたり、嫁入りにもたせたりもしたといいます。
大橋直久(マナー講師)