病気見舞いのタブーとされるのは、シクラメン、シネラリヤなど、シ(死)の字のつくもの、はすの花は弔事の花として、椿の花は首が落ちる花としてきらわれます。
また病人の神経を高ぶらせるような、香りの強いもの、真赤な花は避けた方がよく、淡色のものが無難ということになります。
大体において、淡色のものには明るい、新鮮というイメージがあるので、病気見舞いに限らず、お祝いのときにも適当です。
濃色はどちらかというと暗い、不安、非哀などのイメージを持つので、特にその花を好きな人へのプレゼント以外は、一般向きではありません。
口ほどにものをいうという、花ことばのいくつかを、あげてみましょう。
カトレア...ほんとうの魅力。
わすれなぐさ...私を忘れないで。
コスモス...純潔、愛情。
四つ葉のクローバー...幸福。
シクラメン...嫉妬。
すいせん...神秘。
紅・白のばら...和合。
マーガレット...秘密。
赤紫のライラック...私はあなたのもの。
大橋直久(マナー講師)