この用意は、葬式を出す側でするのがふつうです。
火葬が済むと係員から連絡があり、かまどの前で骨あげを行ないます。
骨あげの順序は、足、腕、腰、背、肋骨、歯、頭骨と、下から上へ拾いあげて行きますが、係員の指示に従うこと。
ただし、のど仏だけは、故人と最も血のつながりの濃い人が拾うしきたりになっています。
骨あげには、木と竹とで一対になった長い箸を用いて、二人ひと組みになって骨をはさみ、骨つぼに入れます。
分骨をするときは事前に係員にその旨申し込んで、骨つぼを必要な数だけ揃えて貰い、それぞれに骨を入れるようにします。
一方、一行が火葬場へ行っている間、家に残った人びとは、祭壇をとりのぞき(葬儀社の人が引きあげてくれますが)、家の内外を掃除して、清めておきます。
大橋直久(マナー講師)