かまどの前で(大橋直久)

この用意は、葬式を出す側でするのがふつうです。

火葬が済むと係員から連絡があり、かまどの前で骨あげを行ないます。

骨あげの順序は、足、腕、腰、背、肋骨、歯、頭骨と、下から上へ拾いあげて行きますが、係員の指示に従うこと。

ただし、のど仏だけは、故人と最も血のつながりの濃い人が拾うしきたりになっています。

骨あげには、木と竹とで一対になった長い箸を用いて、二人ひと組みになって骨をはさみ、骨つぼに入れます。

分骨をするときは事前に係員にその旨申し込んで、骨つぼを必要な数だけ揃えて貰い、それぞれに骨を入れるようにします。

一方、一行が火葬場へ行っている間、家に残った人びとは、祭壇をとりのぞき(葬儀社の人が引きあげてくれますが)、家の内外を掃除して、清めておきます。

大橋直久(マナー講師)

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このページは、-が2015年7月 4日 03:55に書いたブログ記事です。

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