2015年9月アーカイブ

酒席でお客様を歓待するためには、切り離すことができないお酌。

中には自分のペースで飲めるから独酌がいいと主張する人もいます。

が、もちつもたれつのお酌は、近づいて話をする、顔を覚えてもらう絶好の機会でもあるのです。

初対面でうまく対応すれば評価もアップしますが、間違えれば、その人だけではなく会社全体の印象もガタ落ちになってしまいます。

例えば、グラスの中のビールが半分以上残っているのに、どんどん注ぎ足す人がいますが、これは本当は味を落としてしまうことを覚えておいたほうがいいでしょう。

その代わり、お客様のグラスが空になったら、すみやかにお酒を満たしてあげましょう。

大橋直久(マナー講師)
例えば、こんな人がいたらあなたも不愉快になるに違いありません。

ある立食。

パーティーで、知人も、初対面の人も含めた、談笑の輪ができました。

自然、話題は血液型のことになったのですが、そこで、血液型には詳しい女性が、初対面の男性の血液型を当てると言い出しました。

「B型でしょう?自分をしっかり持っている感じがします」

最初相手は笑って「アテになるのかな?血液型って」とかわしていましたが、彼女はムキになって「当たりでしょう?絶対そうですよ。B型の人って強情だから、信じない人が多いんですよね」と譲りません。

すると相手も顔つきが厳しくなってきて、ついに「あなたのほうがずっと強情ですよ」と言われてしまったそうです。

これでは当たっていたとしても、はずれていたとしても、相手の気分を害してしまいます。

大橋直久(マナー講師)
日本油脂の岡本甲子男社長は、若いときは周囲から「生意気なヤツ」だと思われていたそうだ。

実際に、酒の席で上役を殴ったことが三回もあったくらいで、40歳前後のころは、「本社の廊下を肩で風切って歩いている」と言われていた。

それでも、岡本氏は人に何といわれようが、「目は仕事に向いていたから、気にならかった」と言う。

食用油脂、石鹸、火薬と所属を変えていった彼が、他人のカゲロも馬耳東風とばかりそれぞれの部門で夢中になって働けたのには理由がある。

彼は自分の営業記録をどんどん更新していくのが楽しみで、人が自分のことをどう評価しているかなどということは、まったく気にならなかったのである。

ライバルには先輩や上司だけでなく、自分自身をライバルにするという方法もある。

他人とくらべてどうかよりも、以前の自分とくらべてどうかとつねに考えてみる。

大橋直久(マナー講師)

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