介護保険制度の目的、理念について(制度導入の社会的背景をふまえて)

わが国の高齢者人口(65歳以上)の割合は、1975(昭和50)年の7.9%から1995(平成7)年には14.5%となり、短期間のうちに急速に高齢化が進んだ。

それに伴い介護が必要な高齢者も増加したが、その一方で、介護の大部分を担っている家族や親族あるいは高齢者自身の「介護」に対する不安や負担は高くなり、社会的にも深刻な問題となっていた。

1995(平成7)年の厚生省(現厚生労働省)の調査によれば、「介護」を担っている人の約9割は家族や親族であり、約5割の人が60歳以上の人であるとの結果が出ている。

さらに同省の調査では、高齢者の子との同居率も1975(昭和50)年の68%から1995(平成7)年の55.3%へと低下し、高齢者の夫婦のみの世帯や一人暮らしの世帯も短期間のうちに急増している状況が明らかとなり、その深刻さが浮き彫りとなった。

大橋直久(マナー講師)

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このページは、-が2015年10月15日 09:52に書いたブログ記事です。

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