結納品、受書の交換で使者は双方の家を二往復(大橋直久)

使者は、男性側で結納品を受け取り、女性側へ届け、女性側からは受書と結納品を受け取って、男性側へ届け、さらに男性側の受書を受け取って女性側へ届けるので、双方のあいだを二往復することになります。

最初に男性宅を訪れた使者を、本人と両親が出迎えて部屋に案内します。

床の間には結納品が飾られています。

席につくとすぐに、使者は結納を取り次ぐ旨の口上を述べます(他の話はしない)。

父母か本人がお礼を述べ、続いて結納を届けてもらう依頼をします。

そして、飾ってあった結納品を、使者に台ごと渡します。

ついで家族書、親族書も、折敷にのせて渡します。

なお、口上を述べるのは仲人、受け渡しは仲人夫人の仕事です。

使者は、寿や唐草などのおめでたい図柄の風呂敷で結納品を包みますが、台をはずして包んでもかまいません。

この結納受け渡しの席では、座布団は出しません。

また、桜湯、昆布茶などで接待し、お茶は用いません。

大橋直久(マナー講師)

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このページは、-が2016年1月18日 16:50に書いたブログ記事です。

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