低迷の理由としては(1)投資者として登場したVCも、技術力評価のノウハウが少なかった(2)景気低迷でベンチャー予備軍の技術者が大企業退社のリスクを負わなくなった(3)大企業もニッチ市場に参入、個人の事業家では対抗できないほど必要資金額が膨らんだなどが挙げられる。
さらに基本的にはフロンティアスピリット(開拓者精神)の豊かな人材の育成に不足があるとされる。
ただ、国立大学などが技術移転機関(TLO)を設立して、大学が外部に特許を公開し、自治体や大学が起業家養成講座を設置したりと、再度のVB振興に官民で力が注がれている。
日本経済新聞社のVB調査では、98年からVBに業績好転の様子がみえる。
大橋直久(マナー講師)