日本の代表的な天然記念物

わが国の代表的な特別天然記念物としては、まずトキがあげられる。

トキは大きさが全長約75センチの鳥で、頭の後ろに長い冠羽があり、くちばしは長い。

全体に白色だが、目の周りは赤く、尾羽などはトキ色と呼ばれる、薄い赤にオレンジが混ざったような色をしている。

トキは学名を「ニッポニア・ニッポン」といい、かつては日本全国、及び大陸東北部各地に生息していた。

しかし、濫獲や農薬による繁殖地の汚染などによって徐々に数を減らしていき、わが国で野生のものは1981(昭和56)年を最後に、まったく見られなくなった。

現在、日本国産のものは、新潟県の佐渡島にあるトキ保護センターで人工飼育中の、オス・メス各1羽を残すのみとなっており、最近は中国産のものとの交配が図られている。

この他特別天然記念物の鳥は、北海道にすみ、日本古来の花札にも描かれているタンチョウや、沖縄にすみ、1981年に新種として発見されたヤンバルクイナなどがいる。


大橋直久(マナー講師)

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このページは、-が2016年12月 8日 09:57に書いたブログ記事です。

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