丁寧も度を過ぎると失礼にあたる

挨拶は丁寧なことが基本ですが、度が過ぎると相手に対して失礼にあたることがあります。

また、横柄な人に対してプライドが高い人が挨拶をするときなど、内心で相手をおとしめている場合があります。

つまり、こころのなかでは、

「個人の能力では負けないが、会社の一社員である手前、やむを得ず頭を下げるのだ。それがわかるだろう。」

と思いながら、わざと最敬礼をする場合がそれです。

こういうときは相手にもそれとなくわかるものです。

というより、あいさつをする側がそれとなくわからせようとするからです。

そこで相手も気がつき、「あっ、バカにしてるな。」「フン。わかったか。」と、いささか険悪な雰囲気が両者の間に生まれるわけです。

あいさつをダシにつかって、相手をおとしめると、その人の器が疑われてしまいます。

また、そんな気が毛頭なくても、あまりバカていねいにやられると、相手にへんな誤解をもたれかねないのです。

大橋直久(マナー講師)

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このページは、-が2017年1月18日 11:42に書いたブログ記事です。

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