2017年3月アーカイブ

文書の基本構成(大橋直久)

一般的なビジネス文書や事務的文書は、ほかの文章にくらべて、簡単明瞭を主体としています。

要件が簡単なものは、前文などを省略して、主文だけでも目的が達成される場合もあります。

文書の基本構成は前文、主文、末文の型で組み立てるのが無難です。

末文は、事務上の手続きや指示「なお書き」や「追って書き」による注意事項、「記」としてまとめられた主文の詳細(実施要領、注意事項などの箇条書き、図表など)を書く、重要な締めくくりの部分となります。

結びのあいさつも最近では「心のこもらない、おざなりのものなどは不要だ」という風潮が強くなっていますが、まだ全廃というところまではいっていません。

ていねいなだけでいいというのではありませんが、心を込めたことばを選び出す努力は、必要といえましょう。

大橋直久(マナー講師)

日本人は四季に敏感

日本人は、四季の移り変わりに敏感です。

私信に限らず、ビジネス文書の場合にも、必ず1月から12月までの月々のあいさつのことばを区別した「時候のあいさつ」を使用します。

時候のあいさつには、漢語("厳冬の候"とか、"春暖のみぎり"など)を用いた書き方で、次に安否のあいさつを続ける方法と、口語体(ようやく春めいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか、など)で書いて安否のあいさつに続ける方法の2通りがあります。

喪中などで年賀状を欠礼した人は、寒中見舞いとして1月末日頃までに出します。

大橋直久(マナー講師)

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