仲人がこれに対してあいさつを返し、仲人夫妻が結納品を受け取り、床の間あるいは洋室なら用意した正面テーブルに置きます。
男性側の結納品は、男性側の座る側、上手(床の間に向かって右)に、女性側は下手に置きます。
一同が着席したら仲人夫妻が下座に座り、仲人が「結納の品の交換を取り次がせていただきます」という主旨のあいさつを述べます。
これに対し、両家一同が一礼し、男性側の父親が代表してあいさつを返します。
このあと、仲人夫人が立って一礼し、中央をまっすぐ床の間の前に進み、男性側の結納品を献上台に載せたまま両手で持ち、女性本人の前に、正面を本人に向けて置きます。
仲人夫人はもう一度立って家族書・親族書を取り、女性本人の前に戻り、結納品の脇に置きます。
仲人夫人が席に戻ったところで、仲人が「幾久しくお納めくださるよう」と口上を述べます。
大橋直久(マナー講師)