2018年3月アーカイブ

祝い菓子は、典型的なものとして、松竹梅、鶴亀の打ち菓子や干菓子を中心に長持ちするおめでたい象徴のものにします。

ようかんは長持ちし、練りに練られたもので、人生にも通じるというものですが、切り分けて出すということが好ましくないとされていますので、ひとつずつに作られているものをお出しします。

前日までにこの桜湯や祝い菓子、結納後のお祝いの膳の準備もしておくようにしましょう。


桜湯 祝い菓子
結納当日は、新郎側は仲人をご案内し、決められた時刻に遅れないように新婦宅へ向かいます。

仲人、新郎側が到着したら、結納を取り交わす部屋に案内して、まず桜湯に祝い菓子を添えて出し、

「お口をおしめしの上、ごゆるりとお支度をなさってくださいませ。」

と挨拶し、隣室で新郎側の結納品が準備できるまで待ちます。


大橋直久(マナー講師)  
新婦側では、結納を取り交わす部屋は、十分に掃除して清めておきます。

また、床の間には祝い事にふさわしいおめでたい掛け軸や額などを飾り、花などもお祝いにふさわしいものを生けて、おめでたい結納をお互い気持ちよくできるように演出をしておくことは当然のことです。

当日は結納の支度に忙しくなりますので、結納品は前夜、または朝早くに組み立てておきましょう。

そして部屋の上座に置いておきます。

新郎側がお見えになって、結納品を準備するときには、桜湯と祝い菓子をお出しします。

桜湯は桜の花がぱっと咲いてぱっと散るというところから、あまりおめでたい飲み物とはいえないという説がありますが、それはマイナスの解釈で、プラスに考えれば、桜の五分咲きを摘み、塩漬けすることにより、色も香りも失せず、いつまでも美しく保てるということ、また、桜花が一対または三つに咲くので、一心同体に子宝にも恵まれる、との願いでよいとされているものです。



大橋直久(マナー講師)

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