2017年1月アーカイブ

電車の中吊り広告に「日本武尊」と大書してあるのをみて、「ニッポンプソンって誰?」
と連れの男性に大声で聞いた女性がいました。

本人は知らないから平気ですが、聞かれたほうが真っ赤になったという話があります。

人名だけでなく、日常的に使用される言葉にも誤用がけっこうみられます。

「歯に衣(キヌ)着せぬ」が「歯にコロモ着せぬ」、
「目(マ)のあたり」が「メのあたり」、
「はらわたが煮えくりかえる」が「胸が煮えかえる」になったりするのは珍しくありません。

つねに正しい言葉づかいに気をつかい、お互いに、日ごろつかう言葉に誤用がないか注意し合うなり、調べるなりする努力が必要です。

オフィスの机の上に、言葉の辞典の一冊くらいはおかなくてはいけないのです。

大橋直久(マナー講師)
挨拶は丁寧なことが基本ですが、度が過ぎると相手に対して失礼にあたることがあります。

また、横柄な人に対してプライドが高い人が挨拶をするときなど、内心で相手をおとしめている場合があります。

つまり、こころのなかでは、

「個人の能力では負けないが、会社の一社員である手前、やむを得ず頭を下げるのだ。それがわかるだろう。」

と思いながら、わざと最敬礼をする場合がそれです。

こういうときは相手にもそれとなくわかるものです。

というより、あいさつをする側がそれとなくわからせようとするからです。

そこで相手も気がつき、「あっ、バカにしてるな。」「フン。わかったか。」と、いささか険悪な雰囲気が両者の間に生まれるわけです。

あいさつをダシにつかって、相手をおとしめると、その人の器が疑われてしまいます。

また、そんな気が毛頭なくても、あまりバカていねいにやられると、相手にへんな誤解をもたれかねないのです。

大橋直久(マナー講師)

おせち料理(大橋直久)

おせちはもともと神様に供えた料理でした。

正月だけでなく、暦の上の区切りであった人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)の五節句に神様にお供えをした「お節供」が起源となっています。

江戸時代には、日ごろの主婦の労をねぎらい、正月三が日くらいは料理を作らなくてもよいようにと作り置きのきく料理を作り、餅を食べて正月をすごす習慣ができあがりました。

四段の重箱に、春夏秋冬を象徴させる詰めかたをするようになったのも、江戸時代のことです。

当時は昆布巻、牛蒡、人参、蓮根、くわい、ごまめなどを使った煮物が多かったようですが、明治時代の終わりごろになると、砂糖と大豆が材料としてたくさん使われるようになり、きんとんなども加わり、ほぼ現在のかたちになりました。

おせちのメニューは時代によっても、また地方によっても非常に異なります。

できればオリジナリティーをいかしたわが家のおせちを作って、子供から孫へと伝えていきたいものです。

大橋直久(マナー講師)

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