蓋が完全にしまったら、棺を遺族、近親者、親しい人びとの手で霊枢車にのせますが、足が車の進行方向へ向くようにします。
喪主または葬儀委員長が、参列者にあいさつをしたあと、霊枢車に続いて、遺族や随行者を乗せた乗用車、マイクロバスなどの葬列が、火葬場へと向かいます。
棺が火葬場に到着し、かまどの前に安置されたあと、僧侶の読経と随行者の焼香が行われます。
これを、おさめの式といいます。
次に、窓付きの棺ならば窓をあけて、最後の別れをし、棺をかまどの中へ入れて、点火されます。
火葬の時間は1~2時間かかるので、その間遺族、随行者は休憩所に入って待ちます。
休憩所では一同に茶菓の接待、あるいはお清めといってお酒を出したり、食事どきならば食事の接待をします。
大橋直久(マナー講師)