2015年11月アーカイブ

家が代々繁栄する象徴

三方に奉書紙か半紙を敷き、前にたらしてうらじろ(長寿の象徴)とゆずり葉(家系が川絶えない象徴)をおき、大小二個の丸餅を重ねて、前に昆布をさげ、餅の上にだいだい(家が代々繁栄する象徴)をのせます。

伊勢海老がだいだいをかかえるように水引きで結んでのせたり、ほんだわらを敷いたり、串柿を添えたりします。

むかしは餅と餅との間に身体に精のつく食べ物をはさんで神に供え、人間も食べる習慣がありましたが、これがのちのちまで残り、正
月の重ね餅の上に食品をのせる風習にかわったといわれています。

お盆に紙を敷き、うらじろとゆずり葉をおいて鏡餅をのせ、その上に葉のついたみかんをあげ、伊勢えびのかわりにリボンを結んでも立派な鏡餅になります。

玄関や団地のドアの正面には、大根じめ、ごぼうじめなどのしめ縄に、うらじろやゆずり葉、だいだいなどの縁起物をあしらったしめ飾りをします。

大橋直久(マナー講師)
供え物で欠かせないのが鏡餅です。

正月、歳神に供える生命の象徴である鏡餅は丸いのが原則です。

むかしの人々は、丸餅を心、魂、生命の象徴として考えていました。

一年間の長い苦労の末に収穫した米で、餅をつき、丸餅に自分の魂を託して捧げたのでしょう。

なぜ鏡餅というのかは、いくつかの説があります。

江戸時代は男は鎧、女は鏡の前に丸餅を飾ったので、鎧餅、鏡餅と区別されていたが、いつの間にか鏡餅に統一されたとする説、金属製の薄い円盤状であったむかしの鏡に似ているところから鏡餅とよぶようになったとする説、鏡は理想の心を写し、魂を表現するご神体だから正月の丸餅を鏡餅というようになったとする説など。

よって、鏡餅の飾り方は少しずつちがいますが、基本があります。

大橋直久(マナー講師)
冬至以来、家を留守にしていた歳神を歓迎し、その年の豊作を祈願して、お祭りをするのが正月です。

門松もいろいろありますが、伝統的な門松は、竹を真ん中に三本立て、まわりに松、梅などをあしらい縄でとめ、周囲をむしろで包み、縄でしばります。

恵方棚を新しく作って歳神を迎え、その棚をしめ縄や白紙で飾ります。

しめ縄は、神聖な場を守り、周囲の悪や汚れを断つために張られます。

神棚があれば神棚にもしめ縄を飾りますが、向って右側に太巻きの部分がくるようにします。

正月行事の目的は、農耕の神さまを迎えて、神前にお神酒や白米、かち栗、干柿、昆布、するめ、海老など神さまの好きな食べ物をいろいろ供え、おめでたい品を添え、五穀豊穣を祈り再び歳神が戻ってきてくれたことへの感謝の気持ちをあらわすことでした。

大橋直久(マナー講師)

介護保険制度では、高齢者本人や40歳以上の国民からも保険料を負担してもらい、本人の状態(要介護度)に応じて、市区町村がサービスを提供することとしている。

この方式の導入によって、サービスにかかる費用とサービスの提供を将来にわたって安定的に確保することをねらいとしている。

第2のねらいとして、福祉や保健、医療などのサービスを、たくさんの選択肢のなかから利用者が選択でき、総合的に受けられるしくみを創設することがあげられる。

これまでどちらかと言えば、サービスを提供する側の視点に立って制度がつくられてきたが、介護保険制度は、高齢者本人が自らサービスの内容を選択し、それを組み立てて計画的に利用するなど利用者側に立った制度としてつくられている。

大橋直久(マナー講師)

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