2016年9月アーカイブ

リーガース・ベゴニア その2

10℃以下では地上部が枯れることもありますが、5℃以上を保てば春には地際から新しい芽が出てきます。

乾燥には強いが過湿には弱く、水のやりすぎは根を傷めて株をだめにします。

水やりは鉢土の表面が乾き始めたらたっぷりと与えます。

なお、花や葉に水をかけると腐って病気の原因になるので注意し、花がらや枯れ葉はこまめに摘み取ってください。

また、開花期間中はリン酸分が多めの肥料を与えると、花つきがよくまた長く楽しむことができます。

その場合、化成肥料なら月1~2回1つまみを置肥、液肥なら1000倍に希釈したものを週1回水やりを兼ねて施します。

花後は真夏と真冬を除いて、窒素とカリ分の多い化成肥料を月1回置肥します。

㊥花後の切り戻しで新芽を伸ばす 花後は、腋芽がついている節の上で切り、地際から10㎝程度まで切りつめて、次に花をつける新しい芽を伸ばします。

さらに春の開花後は切り戻し後、木立ち性ベゴニアと同じ要領で植え替えを行います。

大橋直久(マナー講師)
別名:エラチオール・ベゴニア

リーガース・ベゴニアはエラチオール・ベゴニアの一品種群で、鉢を覆うように次々と花を咲かせ一鉢でも充分楽しめるため、ベゴニア類の中でも特に人気があります。

花は一重と八重があり、赤、白、ピンク、黄など花色も豊富です。

温度変化に弱いので注意が必要ですが、管理がよければ約2か月間に渡り次々と花を咲かせます。

品種によっては吊り鉢に仕立てることもできます。

光線不足になると花もちが悪くなるので、特に開花時期は注意します。

遅霜の恐れがなくなったら戸外の日当たりに出し、6月下旬ごろからの夏の高温期は風通しのよい半日陰で管理します。

冬は夜間暖房のある部屋に置き、日中はガラス越しの光に充分当て、13℃以上で管理すると花が咲き続けます。

大橋直久(マナー講師)

ブバルディア

別名:ブバリア

もともとは切り花として栽培されていた花木ですが、綾化剤の利用で鉢花としても普及するようになりました。

スイート・ブバルディアとも呼ばれるロンギフローラ種は、花だけでなく夜にはジャスミンのような香りも楽しめますが、花色は白だけですし、流通量も多くありません。

一般に多く出回っているのはヒブリダ種で、赤とダークからライトまでさまざまなピンク系の花色があります。

光線不足ではあとの花が続かないばかりか、株まで弱ってしまいますので、11月中旬ごろまでは戸外の日当たりのよい場所で管理します。

室内で観賞する場合も、なるべく長い時間日当たりのよい窓辺に置くようにします。

鉢土が乾燥すると葉が黄変し生育不良肥なりますが、常に湿っているようでは根腐れを起こします。

秋の花が終わるまでは、鉢土が乾いたらたっぷり水を与えてください。

6~7月ごろ開花した株は、秋に再び花が楽しめます。

ただし、ブバルディアは高温期の新芽の生長力が旺盛で、花がら摘み程度では枝が混んでよく育ちません。

大橋直久(マナー講師)
特に窒素分が多いと葉ばかり大きくなり、花つきが悪くなります。

したがって、肥料は生育期間の4~9月に、窒素分の少ない緩効性肥料を1~2か月に1回、または1000倍の液肥を月2~3回水やり代わりに施します。

12℃以下の低温が続くと休眠期に入るので、秋になり気温が下がってきたら水やりを徐々に減らします。

葉が枯れたら地上部を切り取り、鉢ごとビニール袋に入れ、室内の暖かくて暗い場所で冬越しさせてください。

翌年3~4月ごろ球根を掘り上げ、古土と根を取り除いて新しい用土で植え替えます。

用土は赤玉土6・腐葉土3・鹿沼土1の混合土など排水性、保水性のよい土で、鉢は4~5号に1球が目安です。

大橋直久(マナー講師)

グロキシニア その2

生育適温は日中23-25℃、夜間18-20℃で、30℃以上では高温障害で花が咲かなくなります。

特に夏はできるだけ風を通し、葉温を下げるようにしてください。

乾燥は嫌いますが、過湿では根腐れするので、水やりは土の表面が乾いてきたらたっぷり与えます。

ただし、変色や病気の原因になるので、花や葉には水をかけないようにします。

また、花がらや枯れ葉を早めに摘み取るのも病気予防には大切なことです。

空中湿度はやや高めを好みます。

冷房した部屋などで乾燥するときは、時々葉に霧を吹いてください。

肥料不足では花が咲かなくなりますが、かといって多すぎても根を傷めます。

大橋直久(マナー講師)

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