2017年6月アーカイブ

男性本人は、女性の場合と同じ作法で目録に目を通し、あいさつを返します。

ここで仲人は「めでたくご婚約が成立いたしました。まことにおめでとうございます」というように、結びの祝詞を述べます。

両家一同、礼をし、謝意を述べて結納の取り交わしが終わります。

このあと、仲人から、桜湯・菓子・祝い膳などが出され、歓談します。

この場合、仲人へ双方で手土産を用意し、後日、改めて本人あるいは親が、「御礼」または「御祝儀」として届け、費用を分担します。

両親の承諾・上役へのあいさつ・相手の自宅を訪ねたときは、礼儀正しくします。

大橋直久(マナー講師)

結納~仲人宅で その1

これに対し、女性側は本人が一礼し「幾久しくお受けいたします」と答え、結納品の中から目録だけ取り上げ、包みを開き、包みだけまた元のように折り脇に置き、親と一緒に見ます。

一通り目を通し終わったら、一礼して包みに戻し、あらかじめ用意した受書を片木盆に載せ、女性本人が中央を通って仲人の前に進み、受書を差し出します。

仲人夫妻は一礼を返して受け取り、仲人夫人が男性側に取り次ぎます。

受書は本来、使者があって両家の間に、確かに届けました。という証明になるものですから、仲人宅で目の前で結納品を交換する場合は、形式は省略してもよいでしょう。

ついで、仲人夫人は同様に、女性側の結納品・家族書・親族書を男性本人の前に置き、仲人が口上を述べます。

大橋直久(マナー講師)
仲人がこれに対してあいさつを返し、仲人夫妻が結納品を受け取り、床の間あるいは洋室なら用意した正面テーブルに置きます。

男性側の結納品は、男性側の座る側、上手(床の間に向かって右)に、女性側は下手に置きます。

一同が着席したら仲人夫妻が下座に座り、仲人が「結納の品の交換を取り次がせていただきます」という主旨のあいさつを述べます。

これに対し、両家一同が一礼し、男性側の父親が代表してあいさつを返します。

このあと、仲人夫人が立って一礼し、中央をまっすぐ床の間の前に進み、男性側の結納品を献上台に載せたまま両手で持ち、女性本人の前に、正面を本人に向けて置きます。

仲人夫人はもう一度立って家族書・親族書を取り、女性本人の前に戻り、結納品の脇に置きます。

仲人夫人が席に戻ったところで、仲人が「幾久しくお納めくださるよう」と口上を述べます。

大橋直久(マナー講師)

結納~仲人宅の場合 その1

使者をたて、使者が結納品を持って両家の間を往復するのは、使者にとっても両家にとっても手間のかかることです。

そこで近ごろは、仲人、両家が一定の場所に集まり、お互いに持参した結納品をその場で交換するという、合理的な方法を採るケースが多くなっています。

レストランやホテルなどで行う場合もありますが、多くは仲人宅を利用しているようです。

当日は、時刻に遅れないよう早目に仲人宅に着くように出掛けます。

席次は、男性側が床の間に向かって右側に、本人・父親・母親の順序で座り、女性側が向かい合って座ります。

仲人夫婦は、床の間に向かって、仲人は男性側、仲人夫人は女性側に座ります。

仲人宅に着いたら持参の結納の品を献上台の上に整え、あいさつを述べ、仲人に差し出します。

大橋直久(マナー講師)

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