(5)自分で用意する小物の確認
店や式場によって多少違いますが、自分で用意する小物は次のとおりです。
打ち合わせの際確認しておき、忘れ物のないよう注意します。
〈女性洋装〉下着、ストッキング、靴
〈女性和装〉肌着、腰ひも、だて巻き、裾除け、帯前板、帯枕、ガーゼ、衿芯用和紙など
〈男性和装〉下着、足袋、ぞうり
〈男性洋装〉下着、ハンカチ、靴下、靴
他にも、ドレスは自分で作り、ベールを借りる、付属品を借りる、といった一点借りもできます。
また、自分に合うものがなかったり、どうしても新しいものを着たい場合には、早めに申し込めば、用済みになったら貸し衣裳として下取りをしてもらう約束で、作ってもらえます。
ただし、あまり奇抜なデザインでは無理です。
大橋直久(マナー講師)
〈雛人形〉の飾り方は、昔は、地方によって相違があり、また、時代によっても変化して、一様ではありませんでした。
それが、今月のように、人形は、内裏雛官女(三人)五人囃子随身衛士。
調度は、屏風(上方では、御殿)桜橘ぼんぼり重箱たんす長持はさみ箱鏡台針箱御膳菱台高杯三方、
それに、御駕籠御所車と、ほぼ全国的に一定のものが飾られるようになったのは、大正の終わりころ。
百貨店などで、雛人形と調度を組にして売り出しはじめてからだといわれます。
これらを全部そろえたときの飾り方は、だいたい、調度をへらして五段に飾る場合も多く、
また、経済的な事情などで、子どもの初節句には、内裏雛と屏風、それに、ぼんぼりと菱台程度のものをそろえ、
以後、毎年、数品ずつふやしていき、雛段も、一段から三段、五段とふやしてゆく例も少なくありません。
大橋直久(マナー講師)
赤ちゃん誕生も、めでたい、めでたいで、あれこれと行事を経過、最初のひと区切りを画しますと、いよいよ本格的子育てのはじまりです。
子育てには、いいお母さんを必要とするのはもちろんですが、いいお父さん(夫)、そして少なくとももうひとり、いいお手伝いさんが得られたら申し分ないでしょう。
それには、いわゆる"お手伝いさん"とはかぎりません。
妻の、夫のご両親(特におかあさん)その他であるのはいうまでもないことです。
この子育ての協力者がなかったら、共働きする(もしそれを欲するとしても)なども、なかなかむりではないでしょうか。
わかっていることながら、あえてつけ加えさせていただくわけで、たとえば、いい、悪いのけじめを、幼いころからはっきりさせるとか、能力を無視した期待をしないとかは、つけ加えるまでもない常識でしょう。
大橋直久(マナー講師)
今日のわが国では、見合い結婚でも見合いのあとは自由に交際するというように、結婚の仕方は昔ながらで、男女交際の仕方は新しいのが一般です。
評論家風にいえば、ある領域では伝統を犠牲にして新しい方法をとり、ある面では新しいものをつくりだすことを犠牲にして、古いものを保存していくという二重性になりましょう。
これがよい、悪いはとにかくとして、結納式のあとは結婚式の準備です。
それには式の日取り決め、式場と披露宴会場の申し込み、嫁入り道具や新しい家庭を持つに最低必要と思われる買物リストの作成、招待者定め、招待状つくり、式場の注文、新婚旅行の手まわし、記念品や婚家へのおみやげ用意、名誉媒酌人や披露宴司会者の依頼など、一々あげれば際限もありません。
要するに人生最高のお祭りであり、祭りにセレモニー(儀式)とフェステバル(祝宴)はつきものです。
大橋直久(マナー講師)
例)
拝啓
枯れ葉の色も悲しげな淋しい季節となりましたが、皆様方には、ますますご健勝のことと拝察いたします。
このたび、私どもの結婚にあたりましては、お心のこもったお祝辞をいただき、そのうえ、お祝いまでいただきまして、まことにありがとうございました。
厚く御礼を申しあげます。
新婚旅行より帰りましてから、左記の住所にて、ささやかながら新しい生活を始めております。
お近くにおこしの節は、ぜひお立ち寄りくださいませ。
今後ともご指導のほど、どうぞよろしくお願い申しあげます。
では、略儀ながら書中をもってご挨拶まで。
敬具
平成○年○月○日
東京都○市○町○番○号丸山○夫○子
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結婚通知状やお祝い返しは、披露宴に出席しなかった人、できなかった人に対してしますが、披露宴に出席した人に対しては、やはり結婚後一か月以内に礼状を出します。
忙しい中を披露宴のために時間をとらせ、お祝いの心配までさせたわけですから、その後知らん顔では無礼というものです。
新居の通知を兼ねて礼状を出すのを忘れないように注意しましょう。
印刷でも手書きでもかまいませんが、印刷の場合は刷りあがるまでに時間がかかりますから、早めに手配しておく必要があります。
大橋直久(マナー講師)
紹介されたら、相手の名を正しく覚え、会話のなかで相手の名を呼びかけるように心がけると、親しみがあって好感を持たれます。
その点外国人は、紹介された人の名をじつによく覚え、感心させられます。
私がその疑問をお友だちのアメリカの婦人にたずねましたら、「努力です」という返事に赤面したことがあります。
紹介のときの人の名まえは、十分注意して、一度で正確に覚えるように努力することが、紹介の作法上大切です。
名まえの二度聞きは失礼ですから、不正確なときは、あとで第三者に確かめます。
しかし珍しい名まえの場合は「どういう字を書くのですか」と聞いてもよろしいでしょう。
外国人の場合も「どのようなスペルですか」と聞くのはさしつかえありません。
大橋直久(マナー講師)
別名:オオイワギリソウ、シンニンギア/イワタバコ科/球根植物
ビロード状の光沢を放つ鮮やかな大型の花と濃緑色の葉のコントラストが、いかにも熱帯産らしい植物です。
個性が強いので好き嫌いの分かれるところですが、弱光を好むので、花の少ない夏に室内で観賞できる貴重な鉢花です。
一重咲きが一般的ですが、八重咲きの品種もあり、変化に富んだ花色も魅力です。
セントポーリアの仲間で他の草花と寄せるのは難しいので、単品で楽しみましょう。
強い光に当たると葉焼けを起こしますが、部屋の奥では光線不足で花つきが悪くなります。
花を次々と咲かせるためには、レースのカーテン越しの光の当たる窓際に置き、朝夕はカーテンを開けて日に当てて育てます。
大橋直久(マナー講師)